Limelight-Ashes To Ashes
NWOBHMムーブメントのバンド、ライムライトが過去に発表していたファーストアルバムとシングルを
まとめた再発盤。
いいですよね、ライムライト。言わずと知れたドクタードクターソング、Ashes To Ashesは本当に泣ける。
三連のリズムで泣きのギターと哀愁漂うコーラスワーク。
ライジングフォールの某曲でもあからさまにオマージュしましたが、うちの曲がクソみたいにシンプルなのに対し、
この楽曲は意外とアレンジ凝ってますよね。やりおるなーって感じです。僕にはこんな曲書けません。
くやしい….
割と基本この楽曲しか語られないイメージなバンドなんですが、個人的にはアルバム通してすごく好きです。
多分NWOBHMの中でも一、二を争うレベルで好きなアルバムですね。
このバンド、意外と典型的なメタルソングはAshes To AshとMetal Manという疾走ソング位のもので、
それ以外はRushと伝統的なブリティッシュロックの哀愁を引き継いでいるのでは?という感じです。
そこが良いんですよね… どの曲も「ああ~イギリスだなぁ」って感じの抒情が漂ってる感じが…
そして、ラストに待ち構える8分近い大作、これ、プログレですよね、メロトロンがさく裂しますし
キングクリムゾンもびっくりですよ…そして結構コーラスワークがしっかりしていて、刹那的な美しさ…
こういう聞きごたえのある楽曲がアルバムの最後にあるっていう構成、良いですよね。
オリジナルのファーストアルバムではこの曲ってアルバムの真ん中位に位置していたらしいんで、
この再発を企画した人、素晴らしい仕事をしたと思います(何様なんだお前は)
個人的には、バークレイジェームズハーヴェスト当たりの英国抒情ロックを政党に引き継いだ、
NWOBHMの枠内だけで語るには勿体ないバンドだな~と思っています。
NWOBHMと一口に言っても、そもそもこのムーブメント自体80年代前後にイギリスから出てきた若手バンド、
という事で、特定の音楽性を指しているわけではなく、それこそ邪悪なVenomからポップなPraying Mantis、
もうメロハーじゃんみたいなライオンハートなんかもいますし、本当は色々なジャンルが集まってるんですよね。
恐らくこのライムライトなんかは、自分たちをメタルバンドだとはあまり認識していなかったんじゃないですかね。
NWOBHMの中でも、トレスパスとかはかなり抒情的なサウンドでしたが、彼らと近いものがあるのでは。
多分抒情プログレが好きな人、これ聞いてみても損はないと思いますよ。